ちょっと料理に興味のある人なら、一度は耳にしたことがあるであろう『重ね煮』。

いつかその真髄に触れて見たいな〜という思いがありました。

今回、重ね煮料理研究家の戸練ミナさんが、自転車旅で北海道を周られ、帯広でレッスンをされるという事で、声をかけて頂き参加してきました。

野菜を重ねる順番、野菜のチカラを引き出す為の海水塩、そして蒸気の逃げないお鍋。

たったこれだけで、お鍋の中で野菜の美味しさが引き出され、そのものの持つチカラが循環し、調和し、最大限に発揮される料理。

今回は、２種の重ね煮から、５種のお料理が出来上がりました。
重ね煮さえ作ってしまえば、あとはほとんど混ぜるだけ。

重ね煮の過程をガラスのお鍋で見ていると、どうやって水分が出てくるかがとっても良くみえるんです。

最初にきのこの澄んだ水分が出てきて、そこから上に乗った玉ねぎ、人参の水分を誘引していく感じ。

とっても透明で美しい水分。
野菜の旨味たっぷりで、それだけで美味しいスープ。
シンプルなだけに、「心」の状態も反映しやすい料理。

これらは野菜達が持つ水分で、元は土に含まれる水分であり、雨がもたらしたもので、海から水が蒸発したもので・・・と全てが繋がっているわけです。

『料理が世界を平和にする』
ミナさんが放ったこの言葉、家庭料理にきちんと向き合えば、本当にこれは成立する！と感じました。

私が今お伝えしている料理、販売物は『自然と調和したもの』がキーワードとなっているけれど、料理だけではその事を伝えていけないと思ってた。

ミナさんが水のお話をされた時、そんな事はないんだ！と、ハッとさせられました。

料理が簡単で美味しいという事は勿論だけれど、ミナさんの野菜に向き合う心、固執しない考え方、伝え方、そういった部分がひしひしと伝わってきて、涙が出そうになりました。

今日という日は、私の今後を左右すると言っても過言ではない出来事となりそうな気がしています。

少人数だからこそ、沢山の深いお話を聞くことができ、ココロにもカラダにも染み入る時間でした。

素敵な器を運んでくれたテクラさん（左）
声をかけてくださった素敵な家具職人のkiikoさん（写真ない・・）
ご一緒した皆さん
そして、素敵なお話を沢山聞かせていただいたミナさん。

優しい素敵な時間をありがとうございました♪♪

今回の学びを、自分の講座の中でも活かしていきたいと思います♪♪